5歳の時病気で母を亡くし、父と祖母と暮らしてきた。母がいなくてつらいことは、教えてもらえないこと。ほめてもらえないこと。あたりまえの存在が自分にはないこと。でも、自分を可哀想と思ったことはない。 中学に入学した今春、何げなく本棚を見ていて、母の育児日記2冊を発見した。私に似て大ざっぱな母らしく、空白のページがいくつもあったが、母の愛がつまった文に胸がしめつけられた。 私はクリスマスのところで手をとめた。「いくつになっても家族3人でこうしてクリスマスを祝えますように♡」 と記されていた。34歳で亡くなった母が家族3人でクリスマスを祝うことができたのは、たった5回だった。 父は私を悲しませることのないように、葬儀の日も泣きながら笑っていた。母が亡くなった年のクリスマス。サンタクロースから数えきれないほどのプレゼントが届いた。日記を閉じたとき、何かが落ちた。私を抱く母の写真だった。今思うと、日記と写真は天国の母からの入学祝いだったのかもしれない。ずっと、ずっと欲しかった母からの「おめでとう」。
ママ、私はママがズーット大好きです。
今朝の新聞で読んだ、13歳の女子からの投稿でした。 感動